2019年8月15日木曜日

恩田プール

恩田プールの夏が来ました!

夏の間、
山太陽宇宙ぐみは
ほぼ毎日恩田プールに通っています。
毎日通うことで
友だちとめいっぱい遊ぶこと
水の中で自由に遊びもぐり動き泳ぐこと
昨日できなかったことが今日できるようになった!という経験
水の中で何ができて何ができないのか
危険なことは何なのか
色々なことを自分の体で感じ、知り、学んでいく2か月間です。













7月の間、まったく顔を付けることもなかった
山組のKくん。
8月に入り、ある金曜日突然顔をつけてバシャンと飛び込みました。
顔についた水を必死でよけつつ、「できた!!」
(まだ顔に水がかかった程度なのですけどね)
「できたね!できてるできてる!やったじゃん!!」一緒に喜ぶと
よし!!という顔になり、次から次へと飛び込みます。
この日は顔がやっと水につくくらいでした。
週が明けてプールの日、
また顔を付けて飛び込む姿が!
「見て!もぐれるようになったけぇ!」
色んな大人に見てもらいながらも自分でどんどんもぐっていきます。
顔にかかる程度だった姿から、だんだんと本当に潜れるように
「くみちゃーん、血が出た」
泣きながらやってきた彼の手からにじむ血
プールの床で何度も起き上がるときに
指の先を使うからこそできた豆です。
(こぐまの子にはおなじみ、よく泳ぐ子は毎年できます)
「Kくんすごいやん!いっぱいおよいだけぇやね!」
「俺とおんなじやん!!かっこええ!」
「わたしもできたんよ!ほらここよ」
みんなに、ほめてもらい認めてもらい共感してもらい
泣き顔は笑顔に。
「Kかっこええけぇ!ほら!いっぱいもぐったんよ!!」
誇らしげに指をみせていたのでした。

きっともぐれずにいた7月の間も
いっぱい潜って遊んでいる友達の姿をずっと見つめていたのでしょう
できるようになったことが心から嬉しい
もっとやりたい!おれできるもん!
そんな姿がキラキラ光っています。

残念ながら恩田プールは今年で閉鎖されるかもしれません。
老朽化により、取り壊し
新しい施設にはプールはつくらないという市の方針でしたが
市民が声を上げ、今再検討中という形になっています。
子どもたちが自由に思いっきりプール遊びができる施設は
ここ恩田プールしかないと思っています。
滑り台も遊具も何もないからこそ、
友だちと一緒にあそぶ、自分で遊びこむ
そんな姿が生まれているのではないでしょうか。
次の世代の子どもたちにも
水の中で自由に泳ぎ遊ぶ経験を残してあげたい、そう願っています。